全水道青年女性部 新たな取り組みで全国の仲間と共有を図る

12.23

全水道青年女性部 新たな取り組みで全国の仲間と共有を図る

12月13日(金)~14日(土)に広島県において、2019年全水道青年女性部学習会を開催し、全国から58名の仲間が参加しました。

 今回の学習会は1日目に平和学習会、2日目に職場における課題、悩みを全国の仲間と議論、情報共有を図るため、4つのテーマを設定し、ワールドカフェ形式でグループワークを実施しました。

 開会に伴い、平手青年女性部長から「戦争のない平和な社会が一度崩れるとどのようなことが起きてしまうのか、仲間と勉強をしながら改めて労働組合の活動意義を確認していただきたい」と挨拶がありました。

 私たちが安心して仕事に取り組める社会の実現のため、反戦・反核などの行動を行っているなか、戦争の悲惨さ、また表裏一体である平和の尊さについて学び、感じてほしいという思いから、広島県原爆被害者団体協議会の「被爆を語り継ぐ会」平野様をお招きしました。

 平野様から当時の状況をお話ししていただき、参加者に「ガソリンの一滴は血の一滴。貴重な石油を獲得するために日本は一部の権力者の決定によって無謀な戦争をはじめた。」「いかに地下資源が大切であるか。この先いずれ枯渇してしまう。地球を豊かに維持してくためには資源の無駄遣いをしない。先の時代を考え、環境を維持していく義務がある。皆様も将来を思い、贅沢せず最低限の努力を真剣になって考えていただきたい。」と熱いメッセージを頂戴しました。その後、平和記念資料館を見学し、最後に折鶴少女の像へ移動し献花、黙とうを捧げました。

「核と人類は共存できない」の方針のもとに、安全で安心な水を守るため、反戦、反核を訴え続けていかなければならないという認識を参加者と共有しました。

 2日目のテーマは職場の悩みを全国の仲間と共有するため、「ハラスメント」「休暇制度」「組合と業務等の両立」「技術継承」の4つのテーマを設定し、ワールドカフェ形式でグループワークを実施し、まとめた意見が以下の通りになります。(一部抜粋)

ハラスメント「精神的な面と物理的な面がある中で共通点は人間関係がハラスメントの核になる。職場内でしっかり人間関係を構築していく必要がある。ひとつの方法としては係内で会議を開き、常に情報の共有を図ることも人間関係の構築に繋がると思われる」

休暇制度「休暇制度が取得できない理由として人員不足等があげられるが、急に人員を増やすことは厳しいため、現状できる範囲内で工夫していく必要がある。また、ひとつの業務内容を数人しか把握していないため、その担当者は休暇を取得できない現状もある。仕事内容を分散し全員が把握していく環境作りも必要と思われる」

組合と業務等の両立「職場からの理解が必要である中で、青年女性部の活動内容を把握していないと、職場からの理解は難しいと思われる。定期大会で活動報告をするが、随時、単組内で機関紙等を作成し、情報発信をして職場から理解していただく必要である。」

技術継承「事務的な引継ぎの課題、年代の偏りによる技術的な引継ぎの課題など様々な課題がでた。技術的な部分の引継ぎ方法として、紙ベースでの引継ぎ書だけではなく、動画を残して次の世代に残していくこともひとつの技術継承になると思われる。また、新人職員に業務を教えるため、教育係を配置する。それにより教育する側は責任感が生まれ、新人職員も教育係に聞ける安心感が生まれる。その間でしっかりと引継ぎ、技術継承ができると思われる」

 

「労働組合って何のためにあるのか。労働環境をより良くするためにはどのようにしていくか」を改めて参加者と認識の共有を図りました。

 最後に、全水道青年女性部は各単組の青年女性部が独自要求を行う際の参考として「全水道青年女性部統一要求書」を作成しております。実際に青年女性部独自で統一要求書を提出している単組もあります。今後、青年女性部独自で要求書を作成する場合には是非とも参考にしてください。

 

 

 

 

 

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