水道では、いつもきれいで安全な水を供給するため、50項目の水質基準が定められています。この基準を満たすために浄水場などの施設が整備され、必要な運転管理や設備の保全・改善が常にが行われています。
 また、水質基準を満たした水道水を供給しているか確認するため、水道水質の検査も定期的に実施されています。

 

 
項目
基準値(mg/L)
備考
1 一般細菌 100個/mL以下 病原生物の指標
2 大腸菌 検出されないこと
3 カドミウム及びその化合物 0.01以下 重金属等無機物
4 水銀及びその化合物 0.0005以下
5 セレン及びその化合物 0.01以下
6 鉛及びその化合物 0.01以下
7 ヒ素及びその化合物 0.01以下
8 六価クロム化合物 0.05以下
9 シアン化物イオン及び塩化シアン 0.01以下
10 硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 10以下
11 フッ素及びその化合物 0.8以下
12 ホウ素及びその化合物 1以下
13 四塩化炭素 0.002以下 一般有機物
14 1,4-ジオキサン 0.05以下
15 1,1-ジクロロエチレン 0.02以下
16 シス-1,2-ジクロロエチレン 0.04以下
17 ジクロロメタン 0.02以下
18 テトラクロロエチレン 0.01以下
19 トリクロロエチレン 0.03以下
20 ベンゼン 0.01以下
21 クロロ酢酸 0.02以下 消毒副生成物
22 クロロホルム 0.06以下
23 ジクロロ酢酸 0.04以下
24 ジブロモクロロメタン 0.1以下
25 臭素酸 0.01以下
26 総トリハロメタン 0.1以下
27 トリクロロ酢酸 0.2以下
28 ブロモジクロロメタン 0.03以下
29 ブロモホルム 0.09以下
30 ホルムアルデヒド 0.08以下
31 亜鉛及びその化合物 1以下
32 アルミニウム及びその化合物 0.2以下
33 鉄及びその化合物 0.3以下
34 銅及びその化合物 1以下
35 ナトリウム及びその化合物 200以下
36 マンガン及びその化合物 0.05以下
37 塩化物イオン 200以下
38 カルシウム、マグネシウム等(硬度) 300以下
39 蒸発残留物 500以下
40 陰イオン界面活性剤 0.2以下 発泡
41 ジェオスミン 0.00001以下 カビ臭
42 2-メチルイソボルネオール 0.00001以下
43 非イオン界面活性剤 0.02以下 発泡
44 フェノール類 0.005以下 臭気
45 有機物(全有機炭素の量) 5以下
46 pH値 5.8-8.6 基礎的性状
47 異常でない
48 臭気 異常でない
49 色度 5度以下
50 濁度 2度以下

 浄水処理方法は大別して、急速ろ過、緩速ろ過、消毒のみの3つの方式に分類されますが、いずれの方式を採用する場合でも消毒設備が設けられています。また、水道に関わる技術開発が常に行われていることから、近年では膜ろ過などを含む高度浄水処理方法が開発、採用されてきています。