2022年 年頭挨拶

01.01

2022年 年頭挨拶

職場組合員を大切に、支えあえる組織として奮闘する

 新年おめでとうございます。全水道組合員とご家族の皆様方におかれましては、健やかに新年を迎えられますことを心よりお慶び申し上げます。また、年末年始に各職場で勤務をされた組合員の皆様に心から感謝致します。

 2020年から続くパンデミック(新型コロナ感染の大流行)は、世界規模でウィルスが変異を繰り返し、人々を恐怖と不安に晒しています。国内では第5波の収束により、全国的に感染者数は減少傾向が続いていますが、昨年末から新たな変異株の拡大が懸念され、水際対策をはじめ、三回目のワクチン接種の準備が進められようとしています。

 この2年、コロナ禍でグローバル化された世界の社会・経済は大きな打撃を受け、その脆弱性が浮き彫りになってきました。

 国内では、緊急事態宣言やまん延防止措置が発出される度に、人々の接触や集合の自粛が求められ、社会を強い閉塞感で覆いました。抑圧は失業や貧困を拡大させ分断と格差を拡げてきました。

 格差の問題は、リーマンショックを超え、コロナ禍での格差と貧困は一層深刻なものとなりました。

「雇用の調整弁」とされてきた非正規労働者は、失業、雇い止めが相次ぎ、日本においては特にジェンダー格差が大きいこともあり、女性への影響が深刻となり、これまで長きにわたって存在した格差の実態を露呈させました。

 また、教育の分野でも学校が休校となり、平等な学習の機会が得られない状況も明らかになっています。

 2022年を迎え、withコロナ社会を展望したとき、あらためて新自由主義政策からの抜本的な転換を実現し、セーフティーネットの再構築など安心して暮らせる社会を実現するため、組合員、ご家族の皆様とともに全水道は奮闘していきます。

 また、パンデミックは、人間社会の分断を招いてきましたが、気づかされてたことも沢山あります。人と向き合う大切さや仲間と支え合うこと気づきを大切に、職場や単組、地本、本部とさらに連携をはかり、全水道運動を発展・継承していきます。

 世界規模で気候変動問題に直面しています。温室効果ガスの増加によって、世界規模で自然災害が多発しています。国内でも毎年のように、豪雨災害が発生し、更なる頻発化・激甚化などが予測されており、将来世代にわたる影響が強く懸念されています。

 将来に希望の持てる社会として脱炭素社会を実現することは、環境問題だけでなく、社会の格差是正と産業構造の変革に取り組むことです。そのため、「労働力の公正な移行」として、労働者の生活と将来不安を招かない、働きがいのある人間らしい雇用の創出が重要です。

 今年は、7月に第26回参議院通常選挙が実施されます。政治の暴走を許さず、憲法改悪、沖縄辺野古への新基地建設、原発再稼働反対、格差の拡大と貧困の連鎖を断ち切るため推薦候補の必勝に向け闘っていきます。

 全水道は、全国比例区 鬼木誠(自治労)、古賀千景(日教組)両候補の当選はもとより、推薦するすべての議員の当選を勝ち取るため、組合員とご家族の皆様の積極的な行動をお願い申し上げます。

 2022年全水道は労働運動の原点に立ち返り、組織基盤を強化する年になるよう、職場組合員の皆様一人一人を大切に、そして支え合える組織として、単組、地本と一丸となり奮闘してまいります。

 この新しい年がよい年でありますよう心から祈念して、新年のご挨拶とさせていただきます。

全水道中央執行委員長 二階堂 健男

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