青年女性部が2020年春季合同会議を開催!

02.25

全水道青年女性部 2020年春季合同会議

 全水道青年女性部は、2月21日(金)から22日(土)にかけて2020年春季合同会議を全水道会館で開催した。本会議は「地本委員会」「女性委員会」「全国部長会議」の合同開催であり、全国から55名が参加した。

 今回の合同会議では、「防災」について学習することを目的に、1日目に『地球規模での気候変動・水環境の変化について』と『日本の自然災害と国(政府)の対応について』をテーマに講演をしていただき、2日目に各地本から近年発生した地震や豪雨などの自然災害についての報告を受けた。

 1日目は中野副部長の司会で始まり、主催者挨拶として平手青年女性部長から、本会議の趣旨や目的を交えた挨拶がされた。その後、来賓として全水道本部辻谷書記次長から挨拶をいただき、水道法改正以降の私たちの働く環境や状況の変化や、近年の若年層職員を中心とした組合離れについて触れられ、「市民の皆さんに安全な水を届ける水道労働者として『助け合い・相互扶助』が大切であるということを再認識してほしい。」と激励を受けた。

 挨拶の後、全国労働金庫協会組織渉外部の脇田美加さんから「ろうきん」について設立の経緯や銀行との違い、ろうきん運動・生活応援運動の推進などについて講座を受け、続いて、全水道共済本部専務執行役員の須田達也さんに「まずは使ってみよう!全水道共済」と題して講座を受けた。共済の理念や貯蓄・保険との比較など、Q&A方式を用いて若手職員にもわかりやすく説明していただいた。

 その後休憩を挟み、「地球規模での気候変動・水環境について」と題して水ジャーナリストの橋本淳司さんから講演を受けた。講演では、近年発生した地震や豪雨による水環境への被害や変化についての話から始まり、世界の水問題には気候・地形・経済の要因があることや、時代の変化や気候危機に対応していくことの必要性などを、具体例を挙げて話していただいた。技術継承や「持続可能な水道」にするための国内及び海外の事例にもふれていただき、我々の仕事への意識に直結する内容を広く学ぶことが出来た。

 続いて、森山浩行衆議院議員より「日本の自然災害と国(政府)の対応について」と題した講演を受けた。政府の国民に対する情報公開の不足や世界における日本の環境問題に対する位置付けなど、国内外の情勢の話や教育費用の問題など政治に関する基本的な話から、政府の災害対策局長代理で主に西日本を担当されている立場から、近年起きた自然災害に関する話や新型コロナウイルスへの対応など幅広く講演していただいた。最後に、自治体間の連携について、現在も活用されている政令指定都市のネットワークをどう広げるかが重要であり、上下水道に携わる職員として、いざという時に目の前のことにどう対処するかということが大切である、と講演を締めくくられた。 

 2日目は、橋爪書記次長の司会進行のもと、全国8地本の各代表者から災害事例についての報告を受けた。

 報告事例は、九州地本より「2019年8月豪雨の佐賀市上下水道局の災害」、中国地本より「西日本豪雨災害について~広島市の対応~」、四国地本より「2018年7月豪雨における高知市上下水道局の応援活動について」、近畿東海地本より「大阪北部地震について」、北信越地本より「2018年1月寒波の概要と今後の対応について」、関東地本より「2019年台風15号の概要」、東北地本より「東日本大震災の被害状況と現状」、北海道地本より「北海道胆振東部地震について」であった。地震・台風・豪雨など近年日本国内で頻繁に発生している自然災害により上下水道設備・ガス設備にも大きな被害が出ており、実際に災害対応を経験した仲間からの報告を受け、改めて防災への意識を高めることが出来た。

 災害報告の後は、大島書記長より以前から青年女性部で作成をしていた「全水道ハンドブック(若手組合員入門書)」の改定や「全水道青年女性部要求マニュアル(仮)」の説明がされ、全国の青年女性部の活動の一助にしてほしいと話があり、全日程を終了した。

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