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全水道は7月16日〜17日の二日間、熱海市後楽園ホテルで、第63回定期全国大会を全国より代議員、傍聴者をあわせて300人を超える組合員が結集し、行った。2008年度の運動の総括を確認し、2009年度運動方針を確立。また、課題が山積している中最前線で奮闘された久保田書記長の、体調不良による任期途中での書記長退任が確認され、西川新書記長体制が確立された。新しい方針、新しい体制の下、闘う全水道の新年度がスタートした。(委員長挨拶、質疑応答、役員挨拶は2―3めんに記載)![]() 主催者を代表して佐藤委員長が挨拶にたち、三単産統合問題について、賃金闘争、政策闘争、政治状況などについてふれた挨拶がされた。 次に、来賓挨拶が行われ、公務労協、政党などから連帯とお祝いの挨拶をうけた。 祝電・メッセージの披露の後、議事運営委員会から大会一日目の議事運営について報告があり議事に入った。 議事は、まず、報告・承認事項として「石井水道労働組合の脱退について」報告がされ、全体で確認された。 第1号議案「地域公共サービス労働組合連合会の脱退について」を久保田書記長が提案、第125回中央委員会で確認され、三単産統合が断念されたことから統合にむけた過渡的組織である地域公共連合からの脱退について、参加者全員で確認・承認された。 続いて、第2号議案「2008年度の主な取り組みの総括と2009年度運動方針」が、同じく久保田書記長から提案された。総括と運動方針の提案途中で時間となり一日目を終了した。 大会二日目は、連合、全水道議員連盟からの来賓挨拶をうけ始まり、久保田書記長から第2号議案の続きが提案され、質疑応答の後、全体で承認され、2009年度運動方針が確立された。 ![]() 午後の部が再開され、まず、第33回機関紙コンクールと第31回写真コンクールの表彰が行われ、各コンクールの最優秀賞と優秀賞の当選者が佐藤委員長より表彰された。 議事に戻り、第4号議案「地公三単産組織統合問題の総括、並びに産別全水道の強化について」を久保田書記長が提案、質疑の後、承認された。 次に、第5号議案として、「本部役員の選出について」が選挙管理委員会から報告され、体調不良を押して、書記長職を果たしてこられた久保田書記長が退任され、新書記長に西川書記次長が選出されたことが報告され、役員挨拶が行われた。 その後、第6号議案「各種委員会委員の選出について」、大会直前に解散が決まり8月30日に行われる総選挙に向けた「特別決議」、「大会宣言」、「大会スローガン」が確認され、議長団が降壇。 臼田副委員長の閉会挨拶に続いて、最後に佐藤委員長の音頭で団結ガンバローを三唱し、全日程を終了した。 |
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![]() ![]() 激励挨拶に駆けつけた連合の團野副事務局長からあいさつを受けた後、吉澤事務局長が、内閣人事局を設置するなどの国家公務員法等改正法案の審議動向を報告した上で、「今年の人勧では、月例給水準については、過去に例のない厳しい状況であり、対応の強化が必要だ。一時金については、組合員の生活を守るために必要な月数を確保するため取組みの強化を図る。厳しい状況の時こそ、厳しいことを組合員にそのまま伝え、それを運動の強化に結びつけなければならない。最後まで取組みに結集しよう」と、厳しい情勢の中で最後までの取り組みを提起した。 ![]() 集会を終えた参加者は、人事院交渉を支援する行動に移り、「月例給の水準を守れ」「非常勤職員の処遇を改善しろ、雇用を守れ」「一時金の支給月数を確保しろ」とシュプレヒコールを繰り返した。人事院前で行われた総括集会では、職員団体審議官との交渉経過の報告を受け、地公部会議長の佐藤全水道委員長の音頭で団結ガンバロウを行い、行動を締めくくった。 |
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7月23日、全水道会館で第1回戦術委員会を開催した。この委員会は、大会も終了し、人勧期の闘いが本格的に始まり、翌日には第2次中央行動が設定されているのをうけ行われたもの。戦術委員会は、各地本書記長と東京、横浜、川崎、京都、大阪、神戸による6都市の書記長と本部役員で構成されている。 委員会では、冒頭中央執行委員長挨拶で佐藤委員長が先ほど決定された解散総選挙の日程、政治情勢、山口県や九州地方での集中豪雨による被害の拡大など諸情勢についてふれた挨拶を行い、始められた。 報告・協議事項として、(1)2009年人勧期の闘いと情勢、(2)全水道本部任務分担、(3)各地本・単組の春闘報告などについて、全体で確認し、共有化した。 |
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![]() 地公三単産組織統合断念と今後の全水道組織・運動の強化について 5月23日に開催した第125回中央委員会では「地公三単産の組織統合による新組織結成については断念せざるを得ない」ことを確認し、統合協議は終了することとなりました。 これまでの8年に及ぶ協議で、新組織の共通の理念、運動や組織骨格を整理し、具体的に検討・協議を進めましたが、残念ではありますが結実出来ませんでした。 各地本の皆さんには単組指導にご尽力頂き、県連絡会結成に向けて努力を頂きましたし、各単組の皆さんは本部が提起する方針を実践するために全国各地で大変な努力をいただきました。 統合断念によってこのような努力が報われなくなり、申し訳ない気持ちでいっぱいであります。今後、本部・地本とも十分連携をとりながら諸課題・問題の整理を行っていきたいと考えております。 三単産による統合を断念するということから、全水道としては新たな一歩を踏み出さなければならず、全国の仲間の統一と団結をさらに打ち固めることを肝に銘じて、その責任を果たすべく一層の努力をする決意であります。 今大会では全水道の強化に向けた考え方を提起することにしています。引き続き各地本・県支部・単組・組合員の皆さんの全水道に対する積極的な結集を要請します。 労働運動、労働組合の役割について 日本では、労働者は使い勝手の良い非正規労働者に切り替えられ、更に派遣切りに見られるように社会から排除されています。 自治体・公務職場でも約60万人以上の臨時・非常勤職員、民間労働者の仲間も数多く働いており、年収200万円未満で働かされ、官製ワーキングプアという言葉も生み出されています。 一方で、後期高齢者医療制度や医療・介護難民にみられる自己責任の名による福祉切り捨てが行われ、生活や社会保障にとどまらず生命に対する不安が高まっています。 このような時だからこそ連合が先頭になって労働組合が社会的役割を果たし信頼を勝ち取らなければなりません。 連合は本年、結成20年を迎えることから、運動を総括して、今後の日本労働運動の道筋を示すことにしています。 闘う連合の実現を掲げている全水道としても、働く者の連帯を基本に、民間・公務、正規・非正規、未組織労働者と国民の壁を乗り越える行動に努力したいと考えます。 賃金闘争について 本年の賃金闘争は、夏季一時金一部凍結を見るまでもなく、麻生首相の下で総選挙に向けたパフォーマンスと、消費税引き上げに向けた地ならしとして給与引き下げ攻撃が加速するのは必至です。 政府は、07年の官民比較方法見直しに続き、地域別官民格差の実態を公表し、それに基づいて、地公賃金に対する地場賃金比較の圧力は更に強まるのは必至であり警戒を強めなければなりません。 労働基本権回復と公務員制度改革の取り組みを通じて、労使の団体交渉による賃金決定システムの構築の実現に向けて取り組むことが急がれております。 更に本年の月例給、一時金を巡っては政治の圧力を排除して、秋の確定闘争に引き継げる有利な勧告を引き出すために中央・地方で総力を挙げて総行動を展開しなければなりません。加えて地公にとって最大の課題ともいうべき自宅に係わる住居手当問題があります。 人事院総裁はこの春の回答でも本年夏の勧告を目途に廃止の検討を進めることを表明しました。国公と地公の住宅政策の違い、国公は配分問題であることなど制度の違いがあります。 地方公務員部会は、一方的廃止反対の運動を推進すると共に、総務省、全人連への交渉・要請をはじめ、中央行動を配置するなど取り組みを強化して、役割を果たすことにしています。各地本・単組においても闘いの一翼を担うため中央・地方一体の積極的な取り組みを要請します。 全水道政策闘争について 地方自治体では、三位一体改革などによって財政危機に陥り、そのツケが職員と住民に押しつけられ、生活を支える医療・福祉、教育などの公共サービスが十分に提供できなくなっています。 ライフラインに欠くことの出来ない水道・下水道・ガス事業に携わる私たちは、「公共サービス基本法」を活用しながら、水道・下水道・ガス事業の「公共」の再構築をめざして行くことが重要であります。 政治課題について 麻生首相は21日解散、8月30日投票を決断させられました。まさに自民党、野党、国民からの完全な「追い込まれ解散」となりました。 一方で、新自由主義的な政策、小さな政府の政策を転換させる労働組合の取り組みとして、喫緊の課題である雇用創出、安心・安全な生活のためのセーフティーネット充実などの政策制度闘争を一大国民運動として行動を起こしてアピールすることが、政権交代を確実にすると思います。 全水道各単組は、来る総選挙を闘い抜いて推薦候補の勝利を勝ち取り、勤労国民を基盤とする政権樹立の一翼を担うために決意を固めあいたいと思います。 このように、総選挙一色で動いていると思わせながら、自公政権は憲法改悪をはじめ、戦争の出来る国作りに向けた危険な動きを見せています。先月には憲法審査会規程を強行採決しました。 加えて沖縄普天間基地に代わる新基地建設問題の動きも加速しています。 米軍基地の問題を解決するためには基地撤去しかありません。これまで現地で懸命な反基地闘争を取り組みながらメッセージを発信している沖縄水労の皆さん。そして毎年沖縄平和行進に取り組んでいる青年女性部の皆さんに改めて感謝申し上げると共に、全国総基地化を許さないための取り組みをしっかりと取り組んでいきたいと思います。 最後に、第5号議案として、本部役員の選出を提案することにしています。 実は、久保田書記長は昨年末に病が判明し、以来、定期の通院と日々の健康管理によって書記長の重責をこなしてきましたが、本定期大会をもって書記長職を退任することについて皆様のご理解をお願い申し上げます。 本定期大会は新たな一歩を踏み出す全水道にとって、重要な定期大会と位置づけています。 代議員の皆様と本部が本音の討論を通じて、明日からの運動に自信をもって突き進むことが出来るよう、心からご期待を申し上げ、執行委員会を代表しての挨拶とします。 |
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新任挨拶 西川新書記長![]() 書記長業務というのは、大変な激務です。その上に三単産協議などがあり、久保田さんはとんでもない事態の中で書記長職をやられていたと思います。 私自身としては、書記長として皆さんのご協力も含めてその責任を少しでも果たしていきたい。さらにいえば、今文字通り全水道の新たな出発という事態でありますので、本当に地本、単組の皆さん、本部の皆さんとともに乗りきっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 退任挨拶 久保田前書記長 ![]() 私の任期中につきましては、組織内の大変厳しい課題、結果としては成就できませんでしたが、三単産組織統合の課題など、全水道の歴史の中では重たい課題を与えていただいて、不十分ではありますが、皆さんのお力をいただいて何とか対応をしてきました。任期途中でわがままを申して、申し訳ありませんが、書記長退任とはなりますが、皆さんの暖かい思いを寄せていただき、新たな任務として全水道中執の任をいただきました。 これからも自分の体をイメージ転換しなくてはいけないと足立顧問からオルグされましたが、自分の体を考えてできることをしろと。この事をこの場で皆さんにお誓いし、引き続く努力をしたいと思います。どうもありがとうございました。 |
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2号議案 |
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![]() 総会は、沖田会長の主催者代表あいさつ、佐藤全水道委員長の来賓あいさつをうけ、小宮事務局長から、今年一年間の全水道議員連盟の経過、活動報告があり、会計決算、会計予算、役員体制、次回の政策研究集会の開催について協議した。役員体制では、参議院議員である武内則男議員に相談役の任に就任いただくことを確認した。 間近に迫った解散総選挙での政権交代実現とともに、それぞれの更なる飛躍と全水道議員連盟の発展を誓い合い終了した。 |
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全水道青年女性部は、7月15日〜16日熱海後楽園ホテル(静岡県熱海市)において、代議員及び傍聴者107人の参加で第48回定期全国大会を開催した。2008年度経過報告並びに運動総括、2009年度運動方針の確立、地公三単産による新たな新組織断念に伴う全水道青年女性部の対応、本部役員補欠選挙を実施した。![]() 主催者を代表して本木寛部長より「水道・下水道・公営ガス事業の公営原則、将来に渡る業務確立、新規職員の採用抑制や不採用において組合員が減少する中で全水道青年女性部運動の前進・発展を単組―県支部―地本―本部が一体となって構築していく。」決意も含めた挨拶が行われた。 ![]() 引き続き、各産別労組や共闘団体から戴いた大会メッセージを紹介し、全体で確認した。 その後、第1号・第2号議案「2008年度経過報告並びに総括、2009年度運動方針案」を大上高弘書記次長、橋口出書記長より、第3号議案「本部役員補欠選挙」を高畠修一書記次長から提起された。 続いて、本木部長より、特別報告「地公三単産による新組織結成の断念、全水道青年女性部の対応について」の特別報告を行い、全体で確認し、一日目を休会した。 ![]() 引き続き、大上書記次長の退任に伴い本部役員補欠選挙が行われ、森本洋光さん(四国・高松)が書記次長に立候補して全体で承認された。 その後、今期で書記次長を退任された大上さんと、就任した森本さんから挨拶を受け、大会宣言及び特別決議、スローガンを採択し、最後に本木部長の団結ガンバローで定期全国大会を終了した。 【質 疑】 ◆小松原代議員(関東・東京) 全水道7項目要求の「婦人」の表記について ◆中原代議員(九州・佐賀) 反原発、玄海原発の現状とプルサーマル計画反対(署名活動)取り組みについて ◆桑江代議員(九州・沖縄) 沖縄平和行進への参加御礼と沖縄の基地の現状について 男女共生運動の積極的な取り組み強化について 各種取り組みへの更なる参加推進について ◆熊谷代議員(東北・秋田) 本部青年女性部として取り組みへの働き方の強化について ◆武田代議員(関東・東京) 反貧困の取り組みについて ◆湯村代議員(関東・東京) 地域における組織の枠を超えた青年活動の取り組みについて ◆山下代議員(近畿東海・大阪) 単組における青年女性部組合員への参画(勧誘)取り組みについて ◇その他 佐賀におけるプルサーマル計画反対取り組みの補強意見について |
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新任挨拶 四国地本高松水労 森本 洋光 ![]() 大上書記次長の退任にあたり、これまで大上先輩の背中を見ながら、自分自身もっと勉強したいという思いがあり、立候補させていただきました。 今後、皆様にご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、全水道青年女性部の発展のため、全国の皆様と協力し、一生懸命取り組んでいきますので、よろしくお願いします。 退任挨拶 四国地本高松水労 大上 高弘 ![]() あっという間の一年間ではありましたが、全国の仲間の皆さんに支えていただき貴重な経験をさせていただきました。なによりも全国の仲間たちとの出会いが一番の宝になりました。これからも全国に多くの仲間がいることを胸に、これまでの経験を活かして職場から全水道運動に取り組んでいきたいと思います。 一年間、本当にありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。 |
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![]() 冒頭、主催者を代表して、佐藤幸雄共同代表(全水道委員長)が挨拶にたち、間近に迫った総選挙など、直近の諸情勢についてふれ「格差問題に2004年から元祖として取り組んでいる。シンポジウム、韓国交流、京品ホテル支援などにも取り組んできた。今後も皆さんのお力を結集しフォーラムの活動を強化していこう」と訴えた。 つぎに、全国ユニオン・派遣ユニオンのKDDIエボルバ支部から丸井美穂副委員長がアピールを行い、『国際オペレーター通話の来年3月末廃止との闘い、不当労働行為との闘い』を報告し、支援を訴えた。 つづいて、シンポジウムとして、パネリストに笹森清・中央労福協会長、池田一慶・前ガテン系連帯共同代表、コーディネーターに福島みずほ共同代表(社民党党首)を迎え行われた。 シンポジウムは、連合会長などを経て現職にある笹森氏が、いまの日本社会の問題点、労働運動の歴史と役割、その意義などについて丁寧に解説し、また、会場にいる参加者に「自己責任とは何なのか」と問いかけ熱い議論が行われた。池田氏は、日野自動車で派遣労働者として働いていた経験から、現場、社会の問題点を経験者としての視点で指摘。派遣労働者の権利工場へユニオンを立ち上げた経過、派遣村での経験、感じたことなどが報告された。 その後、京品ホテル闘争のDVDを上映し、東京ユニオン・京品支部からの決意表明をうけ、鴨桃代共同代表(全国ユニオン会長)のまとめを全体で確認し、終了した。 |
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